最終更新日:2026年6月14日
交通事故で仕事を休んだ場合、休んだ分の収入減を「休業損害」として請求できることがあります。
会社員、パート・アルバイト、自営業、家事従事者など、働き方によって必要書類や計算方法は変わります。まずは、自分がどの立場で請求できるのかを確認することが大切です。
私自身も交通事故後、保険会社とのやり取りや通院の判断で迷った経験があります。この記事では、事故経験者・FP2級の視点と公的情報をもとに、被害者が後から困らないための確認ポイントを整理します。
この記事の結論
休業損害は「日額 × 休業日数」で計算します。会社員の日額は「年収 ÷ 365」が基本で、年収500万円なら約13,700円が目安です。会社員・自営業だけでなく、主婦(家事従事者)も対象になります。また有給休暇を使って休んだ場合でも請求できます。金額を左右する最大のポイントは「休業の必要性を証明できるか」で、医師の指示などの裏づけが必要です。
この記事で確認すること
- 休業損害の基本的な考え方
- 会社員・自営業・家事従事者の計算方法
- 請求時に準備したい書類
休業損害とは?
休業損害とは、事故によって働けなかった期間の収入を補償するものです。
対象になるのは次の立場の人で、幅広く認められます。
- 会社員
- 自営業
- 主婦(家事従事者)
休業損害の計算方法
計算式はシンプルで、日額 × 休業日数です。
日額の考え方は、立場によって変わります。
| 立場 | 日額の考え方 |
|---|---|
| 会社員 | 年収 ÷ 365 |
| 主婦(家事従事者) | 女性の平均賃金をもとに計算(日額 約10,000円前後) |
| 自営業 | 売上資料などをもとに計算 |
たとえば会社員で年収500万円の場合、500万 ÷ 365 ≒ 約13,700円。これが1日あたりの金額になります。
具体例で見る休業損害の金額
| ケース | 日額 | 休業日数 | 休業損害の目安 |
|---|---|---|---|
| 年収400万円の会社員 | 約11,000円 | 10日 | 約11万円 |
| 年収600万円の会社員 | 約16,400円 | 30日 | 約49万円 |
| 主婦(家事従事者) | 約10,000円 | 20日 | 約20万円 |
主婦(家事従事者)でも対象になるという点が、見落とされやすい重要なポイントです。
よくある誤解
有給休暇を使ったらもらえない?
もらえます。有給休暇を使って休んだ場合でも、休業損害の対象になります。
休んだ分は全額もらえる?
これはケースによります。判断を左右するのは次の2点です。
- 休業の証明があるか
- 実際の休業状況がどうだったか
請求すると会社にバレる?
基本的に問題ありません。休業損害の請求にあたって会社に休業を証明してもらうことはありますが、それ自体が不利益になるものではありません。
請求で注意したい3つのこと
① 休業の証明が必要
医師の指示があることが前提です。これがないと、休む必要があったと認められにくくなります。
② 休みすぎてもNG
日数を多く申請すればよいわけではなく、実態が重視されます。
③ 自営業は注意
給与明細がないため、売上資料などで減収を示す必要があります。
休業損害は「証明できるか」で決まる
ここまでを一言でまとめると、休業損害は「証明できるか」で決まります。日額の計算そのものより、休む必要があったことを裏づけられるかどうかが金額を左右します。
休業損害だけでは足りないケースもある
休業が長引いたり後遺障害が残ったりすると、休業損害だけでは不十分なケースがあります。そこで差が出るのが次の2つです。
- 人身傷害補償
- 弁護士費用特約
今の保険で足りているか、次の3点を確認してみてください。
✔ 人身傷害はいくらですか?
✔ 弁護士費用特約はついていますか?
✔ 補償額は足りていますか?
3分で確認できます。
【PR】無料で比較する
自動車保険は比較で安くなる!~保険の窓口インズウェブ:自動車保険一括見積もり~
事故後は長時間座ることが増え、体の負担が大きくなることがあります。そのため、クッションなどで負担を軽減している人もいます。
※使用前に担当医にご確認ください。
よくある質問
Q. 交通事故の休業損害は何日分もらえますか?
A. 実際に休業した日数分が対象です。ただし休業の必要性を示す医師の指示などの証明が求められます。
Q. 主婦(家事従事者)でも休業損害はもらえますか?
A. もらえます。会社員や自営業だけでなく、家事従事者も対象になります。女性の平均賃金をもとに計算され、日額は約10,000円前後が目安です。
Q. 有給休暇を使って通院した場合、休業損害はもらえませんか?
A. もらえます。有給を使った場合でも休業損害の対象になります。
Q. 休業損害の日額はどう計算しますか?
A. 会社員の場合は「年収 ÷ 365」が基本です。たとえば年収500万円なら、500万 ÷ 365 ≒ 約13,700円が1日あたりの金額になります。
Q. 休業損害はいくらくらいが平均ですか?
A. 数万円〜数十万円と幅があります。年収400万円で10日休んだ場合は約11万円、年収600万円で30日休んだ場合は約49万円が目安です。
Q. 休んだ分は全額もらえますか?
A. ケースによります。休業の証明があるか、実際の休業状況がどうだったかによって認められる範囲が変わります。
※本記事は一般的な解説であり、個別の事案に対する法的助言ではありません。休業損害として認められる範囲や金額は、就労状況・診断内容・保険会社の判断によって異なります。個別の判断は必ず弁護士にご相談ください。
仕事を休んでいる間も、不安な気持ちは続きます。
朝の時間にこの音楽をそっと流して、
気持ちを整えてから一日をスタートしてみてください。
▶ 療養中・回復中・朝の気持ちを整えたい方へヒーリングBGMを投稿しています。
チャンネル登録はこちら → @HealingRestBGM
まとめ
休業損害は「知らないと損するお金」です。正しく理解することで、受け取れる金額が変わります。
参考文献・公的機関リンク
この記事は、以下の公的機関・専門機関の情報を参考に、事故被害者の方向けにわかりやすく整理しています。

