後遺障害が非該当になる理由|等級がつかないケースと確認ポイント

後遺障害が非該当になる理由に関するアイキャッチ画像 後遺障害
この記事の確認情報
最終更新日:2026年5月14日
制度改正対応:2026年5月時点の公的情報を確認済み
参考:警察庁・国土交通省・厚生労働省・日弁連・裁判所・各保険会社など
執筆:FP2級保有者/交通事故被害経験をもとに解説
制度や保険会社の運用は変更される場合があります。個別の判断は、弁護士・医師・保険会社などの専門機関へご相談ください。

後遺障害を申請しても、等級が認定されるとは限りません。症状が残っていても、診断書の内容、通院状況、検査結果、症状の一貫性などによっては「非該当」と判断されることがあります。

この記事では、後遺障害が非該当になりやすい主な理由と、申請前・非該当後に確認したいポイントを整理します。

この記事で確認できること

  • 後遺障害が非該当になる主な理由
  • 診断書・通院記録・検査結果で確認したい点
  • 非該当になった後に検討できる対応
  • 12級・14級を考えるときの基本的な見方

後遺障害の「非該当」とは?

非該当とは、後遺障害等級の認定申請をしたものの、等級に該当しないと判断されることです。

「痛みが残っているのに、なぜ認定されないのか」と感じる方もいます。ただし、後遺障害の認定では、症状があることだけでなく、事故との関係、治療経過、医学的な資料、症状の継続性などが確認されます。

非該当になる主な理由

1. 通院期間や通院頻度が少ない

事故後の通院期間が短い、通院間隔が大きく空いている、治療の必要性が記録上わかりにくい場合は、症状が継続していたと判断されにくくなることがあります。

2. 症状の一貫性が確認しにくい

初診時と症状固定時で訴えている症状が大きく変わっている場合や、カルテに症状の記録が少ない場合は、事故との関係がわかりにくくなることがあります。

3. 後遺障害診断書の内容が不足している

後遺障害診断書に、症状の部位、検査結果、今後の見通し、日常生活への影響などが十分に記載されていないと、認定判断に必要な情報が不足することがあります。

4. 画像所見や神経学的所見が乏しい

MRIやレントゲンで明確な異常が確認できない場合でも、症状の経過や検査結果によって検討されることはあります。ただし、客観的な資料が少ないほど、認定のハードルは高くなりやすいです。

5. 症状固定の時期が早すぎる・遅すぎる

症状固定は、治療を続けても大きな改善が見込めない状態を指します。時期の判断が不自然に見えると、治療経過や症状の残り方について確認が必要になることがあります。

6. 事故との因果関係が確認しにくい

既往症、加齢変化、過去のけがなどがある場合、現在の症状が事故によるものかどうかが争点になることがあります。事故前後の資料や医師の説明を整理しておくことが大切です。

12級と14級で確認されやすいポイント

むちうちなどの神経症状では、12級または14級が検討されることがあります。一般的には、12級は医学的に説明しやすい所見がある場合、14級は症状の一貫性や治療経過などから残存症状が説明される場合に検討されます。

ただし、どの等級に該当するかは個別事情によって異なります。画像所見、神経学的検査、診断書、カルテ、通院状況を総合的に確認する必要があります。

申請前に確認したいこと

  • 事故直後から症状の記録が残っているか
  • 通院期間や通院頻度に大きな空白がないか
  • 医師に症状を具体的に伝えているか
  • 後遺障害診断書の内容に不足がないか
  • MRI、レントゲン、神経学的検査などの資料を確認したか
  • 保険会社から治療終了を急かされていないか

非該当になった後に検討できる対応

非該当になった場合でも、すぐにあきらめる前に、認定結果の理由を確認することが大切です。理由を確認したうえで、資料の不足や診断書の記載内容を見直せる場合があります。

  • 認定結果の理由を確認する
  • 診断書、カルテ、検査結果を整理する
  • 医師に症状や検査結果の確認を相談する
  • 異議申立てを検討する
  • 必要に応じて交通事故に詳しい弁護士へ相談する

異議申立ては、同じ資料を出すだけでは結果が変わりにくい場合があります。新しい医学的資料や、症状の一貫性を説明できる資料があるかを確認しましょう。

よくある質問

MRIで異常がないと認定されませんか?

MRIで明確な異常がない場合でも、症状の一貫性や通院経過などから検討されることがあります。ただし、画像所見がある場合に比べると、説明資料の整理が重要になります。

通院回数が少ないと非該当になりますか?

通院回数だけで決まるわけではありませんが、治療の継続性を確認するうえで通院状況は見られやすいポイントです。通院できなかった理由がある場合は、事情を整理しておくとよいでしょう。

非該当でも慰謝料は受け取れますか?

後遺障害慰謝料は等級認定と関係しますが、通院慰謝料など別の項目が問題になる場合があります。示談前に、提示内容と内訳を確認することが大切です。

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まとめ

後遺障害が非該当になる理由は、ひとつではありません。通院状況、診断書、検査結果、症状の一貫性、事故との関係などが総合的に確認されます。

申請前の方は、治療経過と資料を整理しておきましょう。すでに非該当になった方は、認定理由を確認し、追加資料や異議申立ての必要性を落ち着いて検討してください。

参考文献・公的機関リンク

  • 警察庁:交通事故統計・交通安全関連情報
  • 国土交通省:自賠責保険・自動車事故対策関連情報
  • 厚生労働省:医療・労災・社会保障に関する情報
  • 日本弁護士連合会:交通事故相談・弁護士相談に関する情報
  • 裁判所:交通事故損害賠償に関する裁判例・手続情報

この記事は一般的な情報整理であり、個別の等級認定や賠償額を保証するものではありません。具体的な判断は、医師・弁護士・保険会社などの専門機関に確認してください。

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参考情報
本記事は、交通事故・保険・損害賠償に関する一般的な情報として、警察庁、金融庁、厚生労働省、国土交通省、日弁連、裁判所、各保険会社・公的機関の情報を参考に作成しています。
制度・保険会社の運用・個別の事故状況により対応は異なります。具体的な判断は、弁護士、医師、保険会社、勤務先、各専門機関などへご相談ください。
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