交通事故の示談書にサインした後で、「もっと確認しておけばよかった」と後悔する人は少なくありません。
特に、治療が終わっていない段階や、後遺障害の可能性が残っている段階で示談してしまうと、あとから追加で請求することが難しくなる場合があります。
この記事では、交通事故の示談で後悔しやすい3つのポイントと、サイン前に確認しておきたいことを整理します。
結論:示談は焦らず、内容を確認してから判断する
示談で大切なのは、その場で急いで返事をしないことです。
保険会社から提示された金額があっても、治療状況、後遺障害の可能性、慰謝料の計算基準、弁護士費用特約の有無を確認してから判断しましょう。
後悔ポイント1:保険会社に急かされてサインした
示談で後悔しやすいのは、保険会社から早めの解決をすすめられ、そのままサインしてしまうケースです。
「この金額が妥当です」「早く終わらせた方がよいです」と言われると、これ以上長引かせたくない気持ちから同意したくなることがあります。
ただし、示談は一度成立すると、原則としてやり直しが難しくなります。提示が来たら、まずは「持ち帰って確認します」と伝えて問題ありません。
後悔ポイント2:治療が終わっていないのに示談した
症状が残っているのに示談してしまうと、その後に痛みが強くなった場合や、後遺障害を申請したい場合に困ることがあります。
特にむちうちでは、事故直後よりも時間がたってから首の痛み、しびれ、違和感が続くケースがあります。
症状が残っている間は、自己判断で治療を終わらせず、医師に現在の症状を伝えたうえで、示談のタイミングを慎重に考えてください。
- まだ痛みやしびれが残っていないか
- 症状固定の判断が済んでいるか
- 後遺障害診断書が必要な状態ではないか
- 通院記録が十分に残っているか
後悔ポイント3:金額の根拠を確認しないまま同意した
示談金の提示には、治療費、通院慰謝料、休業損害、交通費、後遺障害慰謝料などが含まれることがあります。
しかし、内訳や計算基準を確認しないまま同意すると、本来確認すべき項目を見落とす可能性があります。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 通院慰謝料 | 通院期間・通院日数が反映されているか |
| 休業損害 | 休んだ日数や収入資料が反映されているか |
| 交通費 | 通院にかかった交通費が入っているか |
| 後遺障害 | 後遺障害の申請前に示談していないか |
| 計算基準 | 自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準のどれか |
保険会社から提示があったら、「どの基準で計算されていますか」「内訳を確認できますか」と聞いてみましょう。
示談前に確認したい3つのこと
1. 弁護士費用特約が使えるか
弁護士費用特約があれば、自己負担を抑えて弁護士に相談できる可能性があります。自分の保険だけでなく、家族の保険で使える場合もあります。
2. 後遺障害の可能性がないか
痛みやしびれが残っている場合は、示談前に後遺障害の可能性を確認しておきましょう。必要に応じて、後遺障害診断書について主治医に相談します。
3. 提示額を比較できているか
提示額が妥当かどうかは、金額だけを見ても判断しにくいです。内訳、計算基準、通院状況、後遺障害の有無を合わせて確認しましょう。
治療中のケアも無理のない範囲で
通院中は、自宅で首や腰の負担を減らす工夫をする人もいます。
ただし、ケア用品は治療の代わりではありません。使用する場合は、担当医に確認しながら無理のない範囲で使ってください。
示談書にサインする前のチェックリスト
- 症状が残っていないか
- 治療終了や症状固定について医師に確認したか
- 後遺障害の可能性を確認したか
- 示談金の内訳を確認したか
- 慰謝料の計算基準を確認したか
- 弁護士費用特約が使えるか確認したか
ひとつでも不安がある場合は、その場でサインせず、いったん持ち帰って確認することをおすすめします。
今の保険で示談後のトラブルに備えられますか?
事故後に「弁護士費用特約がなかった」「人身傷害補償が足りなかった」と気づいても、その事故にさかのぼって補償を追加することはできません。
今後の備えとして、弁護士費用特約や人身傷害補償の内容を確認しておくと安心です。
まとめ
交通事故の示談で後悔しないためには、急いでサインしないことが大切です。
治療が終わっているか、後遺障害の可能性がないか、示談金の内訳や計算基準が確認できているかを、サイン前に落ち着いて確認しましょう。
示談後はやり直しが難しくなることがあります。少しでも不安がある場合は、弁護士費用特約の有無を確認し、専門家への相談も検討してください。
示談前の確認で気持ちが張りつめているときは、少し休む時間も大切です。
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